仕事はあるけれども理学を学びたい、忙しい社会人の方に向けた新制度です。
卒業に必要な単位を取得するまでに5年以上かかることが入学前から明らかな社会人学生に、有用な制度です。
長期履修制度を利用して5年から6年の間在学しても、入学から卒業までにかかる学費の総額(授業料+施設設備費)は、通常4年間で卒業する場合とほぼ同額になります。
卒業に必要な単位(124単位)以上習得しても総支払額は変動しません。
通常4年分の学費で5年以上在学できるので、仕事に合わせて無理のない時間割が組みやすく、経済的なメリットが大きい制度です。
本制度の対象者
・1年次の入学試験で合格した者であり、1年次の関門科目を修得した2年次生です。
・申請時に職業(週30時間以上勤務している者)を有しており、在学中にわたり、職業を有していると見込まれる方。
1年次の9月頃に募集が行われますので、その際に申請する必要があります。
(2023年度までに入学した社会人学生に対しては、社会人特別選抜入学試験(1年次)で合格して入学していることも条件となっています。)
職業を有していなくても、育児・介護等により修業年限で卒業することが困難な事情を有している場合も、相談に応じます。
- 関門科目は1年生の指定必修科目です。各学科の関門科目は以下の通りです。
- ・数学科:数学概論・解析学1・代数学1・幾何学1A
- ・物理学科:微分積分学・入門力学・入門電磁気学
- ・化学科:基礎無機化学・基礎有機化学・基礎物理化学
長期履修制度Q&A
長期履修制度に定員はありますか。
1年次に入学した社会人学生のうち、若干名です。
長期履修制度に関して相談できる教員はいますか。
1年次の秋の申請時に面談を行います。
面談した教員が卒業するまでの間、メンター教員として対応します。
長期履修制度に係る相談(単位取得計画等)についていつでも相談することができます。毎年秋に面談を行い、履修計画の確認・修正を行います。
長期履修期間を延長することはできますか。
延長や短縮は1回に限り可能です。
例えば、5年計画の長期履修制度だったものを6年に変更、6年計画の長期履修制度だったものを5年に変更することができます。
6(5)年の長期履修が認められていたにもかかわらず、5(4)年間で単位を取り切った場合、
最後の1年分の学費はどうなりますか。
卒業年次に、学費の残額も合わせて払っていただきます。
休学することは可能ですか。
原則としては認めませんが、学修計画に変更が生じた場合は、メンター教員と相談してください。
転学部・転学科は認めますか。
原則としては認めませんが、学修計画に変更が生じた場合は、メンター教員と相談してください。
長期履修制度を選択したことによって修業年数が長くなるので、履歴書上留年したように見えてしまいます。
証明書等の発行は可能ですか。
存学証明書や卒業証明書には、長期履修制度適用者であることが分かるように配慮をします。