教育とは?学びとは?それを教えてくれるエッセイです
- OB・OG
- 鈴木敏則さん(数学科卒業)

皆さま,こんにちは.理学部第二部数学科の佐藤です.
今回は私の研究室の卒業生である鈴木敏則さんを紹介させて頂きます.
長年務めた高校を退職されてから入学された方で,現在は民主教育研究所に勤務されています.大変貴重なご経験をもとに原稿を書き上げてくださいました.
・国会でも取り上げられた,年間500号にも上る学級新聞
・小中学校の先生と連携した授業のあり方の研究
・身近な数学を求めて道路局や駅保線局へ調査に出向いた,基礎学力向上対策委員としての取組
・亡くなってしまった生徒との撤回できない約束
・積分のアクティブラーニングを通した,高校生のプライドを傷つけない小数の復習
・三角函数器やプラネタリュウム,熱気球づくりなどを通した生徒の学びの内化と外化の実践
・厚生労働大臣に対する,学生への経済支援の在り方に関する提言
など,教職を目指す学生やこれから教職に就く学生,及び現役の教員はもちろんのこと,そうでない方にとっても是非ご一読を勧めたい,鈴木さんのたゆまぬ苦労と努力の結晶のようなエッセイです.
数学は,学ぶ者の連綿とした不断の努力による知識の積み重ねから成るものであって,まさに王道のない学問です.我々数学者は,大学で学生に高等数学を自由に教授できる土壌が,中等教育で生徒を熱心に支え続ける先生たちによって育まれているということを忘れてはならないと思います.
文責:理学部第二部数学科 佐藤 隆夫
鈴木敏則さんのエッセイはこちらです。